高血圧症について

高血圧は皆さんもよく聞くと思いますが、生活習慣病の代表的な病気です。
高血圧は自覚症状がないこともあり、放置されてしまうことが多く、治療開始が遅れ、脳卒中や心臓病を発症したりします。
高血圧における診療は血圧をコントロールすることにより、動脈硬化によって引き起こされる病気を予防します。

血圧が高いとどんなリスクがあるか?

高血圧の状態が続くと、体全体の血管に強い圧力がかかってしまうので、動脈硬化が進行したり、動脈瘤ができたりします。それらにより脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)、心臓病(狭心症・心筋梗塞・心不全)、腎臓病(高血圧性腎症)などのさまざまな病気の原因になります。
いずれの病気も一度かかると体に様々な障害が残ることが多く、普段の生活ができなくなる可能性もあります。
※動脈瘤とは血管のコブのことで破裂する可能性があります。

こんな症状の方はご来院ください。

血圧の数値が、上(収縮期血圧)140mmHgまたは下(拡張期血圧)90mmHg以上の場合。頭が重いなど。

※他の合併症によって目標血圧値は異なります。

分類 上(収縮期血圧) | 下(拡張期血圧)
至適血圧 <120 かつ <80
正常血圧 <130 かつ <85
正常高値血圧 130~139 または 85~89
高血圧 140以上 または 90以上


Doctor’s Voice

高血圧は、脳や心臓、腎臓などの血管全身の動脈硬化の原因となります。
放置すると、脳、心臓、腎臓などの臓器の重い病気にかかってしまい、治療期間も長くなってしまいます。
健康診断などで、血圧の数値に指摘があったら放置せずに、必ずかかりつけの医師に相談してください。